「月額制ホームページ制作」よく聞くトラブル事例

月額制ホームページで気を付けることイメージ画像

初期費用ゼロ・月額定額でホームページが持てる!
魅力的に見えるサービスですが、一部、お客様から「こんなはずじゃなかった」というご相談を受けています。
本記事は、実際にご利用のお客様からお聞きした声をもとに「契約前に必ず確認してほしい点」をまとめたものです。
下記のトラブルはごく一部であり、月額制サービス全体を否定するものではありません。
各社サービスによって内容は異なりますので、必ず契約書・約款を事前にご確認ください。

1. 著作権・コンテンツの所有権をめぐるトラブル例

解約後、サイトのコンテンツが一切使えなくなる

定額制や成功報酬型のサービスでは、写真・文章・デザインなどすべての著作権が制作会社に帰属する契約が見受けられます。
解約すると、写真や文章など、コンテンツが使えなくなるケースがあります。
▼お客様の声
「解約したら10年使ったキャッチコピーが使えなくなると言われた」
「自社で用意した写真まで返してもらえなかった」

クライアント提供の素材も「権利放棄」扱いになるケースも

自社で撮影した商品写真やスタッフ写真を提供したにも関わらず、契約条項により制作会社側に権利が移ってしまったという声もありました。
継続して使いたい場合は「高額での買い取り」を求められることも。

2. ドメイン・メールのリスク

ドメインが制作会社名義で、移管できない場合がある

これは決してあってはいけないことですが、ドメインがお客様ではなく、制作会社の名義になっていて、プラン解約ととともに「当然に」ドメインも解約、ホームページはもちろん、メールも使用できなくなってしまうというケースがありました。さすがに数は少ないですが・・・可能性としてゼロではないので、ここは特に確認が必要です。
参考までに、万が一、ドメインが解約されてしまうと、中古市場に出回り、他社がそのドメインを使用してしまう恐れがあります。ドメインを取り戻せる可能性は低いと考えなければなりません。

さらに余談ですが、ドメインを管理していたのが個人のデザイナーで、お客様に断りなく仕事を廃業してしまい、ドメインの更新ができなくなったというケースがありました。
お客様から相談を受けて、私は、そのデザイナー氏の自宅までお伺いし、母親に事情をお話し、何とか連絡を取れないかお願いしたことがあります。結果的に、そのデザイナー氏は海外で生活していて、LINEが唯一通じドメイン管理者移管について、ギリギリのところで対応できたのです。

こういったケースは他にいくつもあり、弁護士を入れて、上位のレジストラに内容証明を送って、ドメイン移管をしたりといった経験も・・・本当に大変なので、ここ、絶対、確認してください。

3. 費用・プランの落とし穴

安いプランでは「できること」が少ない

月額0000円などの入口価格は魅力的ですが、ページ数・修正回数・機能が厳しく制限されているプランが多いようです。
「問い合わせフォームを追加したい」「スタッフページを増やしたい」といった要望を出すたびに上位プランへの変更を迫られることがあります。

追加・変更のたびに月額が膨らみ、総額が高くなる

ページ追加・デザイン変更・機能追加のたびに料金が積み上がり、当初の3倍以上になったというケースも報告されています。
長期縛り(2〜3年契約)と組み合わさると、解約もできず高い費用を払い続けることになります。
▼お客様の声
「最初の見積もりは月9,800円だったのに、気づいたら月33,000円になっていた」

4. デザイン・カスタマイズの自由度

テンプレートベースでオリジナリティを出しにくい

低コストを実現するために共通テンプレートを使うサービスが多く、業種・地域が違っても「どこかで見たようなサイト」になりがちです。
競合先と差別化したい場合、カスタマイズには追加費用が発生することが多いようです。

5. 保守・修正対応の問題

修正が遅く雑だと感じる

実はいちばんよく聞くのがこれです。
「スピーディな対応」を謳うサービスですが、低価格プランは担当者1人が何10社もの案件を抱えているケースがあります。メールを送っても1週間以上返事がない、修正が反映されるまで数週間かかるといった声が多いのも仕方のないことかもしれません。

6. 技術仕様の不透明さ

CMS・フォーム・プラグインの詳細が不明のまま契約してしまった

どのCMSを使っているか、メールフォームはどのシステムか、プラグインのライセンスは誰が管理するか?
こうした技術仕様が契約前に開示されないケースがあるように聞いています。
他社に移管しようとしたとき、システムが独自仕様で移行費用が膨らむトラブルも起きています。

さいごに

月額制サービスには、初期費用を抑えてホームページを持てるという明確なメリットがあります。
私もホームページ制作会社を経営していますが、正直なところ、低価格で十分なサービスを実施することは非常に難しい課題であると思っています。

「安さ」だけで判断して契約してしまうと、後々トラブルや後悔につながるケースが少なくありません。

ご検討の際は、今回ご紹介した項目を参考に、著作権・ドメイン・プランの制限・対応体制など、細かい部分までしっかり確認し、十分に納得したうえで発注されることを強くおすすめします。
疑問点は契約前に必ず書面で確認しておくことが、長いお付き合いのはじまりになるはずです。

文責:株式会社ディーアイケイ 金子弘行

2026年5月11日
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