大学の研究活動において、「研究室ホームページ」は単なる紹介ページではありません。優秀な学生(大学院生)の獲得、企業との共同研究、そして科研費などの外部資金獲得において、最も重要な「顔」となるメディアです。
しかし、多くの先生方が「とりあえず作ったが、何を載せればいいかわからない」「更新が止まっている」という悩みを抱えています。
この記事では、27期目にわたり国公立大学・研究機関のWeb制作を支援してきた株式会社ディーアイケイ(DIK)が、「成果が出る研究室ホームページの標準構成」と「AI時代に評価されるホームページの作り方」を解説します。
目次
1. なぜ今、「研究室ホームページ」が必要なのか?

SNSや大学公式サイトの研究者総覧がある中で、なぜ個別の「研究室ホームページ」が必要なのでしょうか?理由は大きく分けて3つあります。
- 学生へのアピール(配属・院進):今の学生は、配属希望を出す前に必ずスマホで検索します。ホームページがない、または情報が古い研究室は「活動していない」と誤解されるリスクがあります。
- 研究業績のストックと公開:論文、学会発表、受賞歴などの業績を体系的に整理し、世界に向けて発信することは、研究者としての信頼性(Brand)を高めます。
- 外部資金・共同研究の窓口:企業や他大学の研究者がパートナーを探す際、詳細な研究内容や設備が見えるホームページは、問い合わせのハードルを大きく下げます。
2. 研究室HPの必須コンテンツ5選(構成案)

成功している研究室ホームページには、共通して掲載されている「5つの柱」があります。これから作成・リニューアルする場合、まずはこの構成を網羅しましょう。

| メニュー名 | 掲載すべき内容 | ターゲット・目的 |
|---|---|---|
| 1. 研究内容 (Research) | 専門外の人にもわかる概要図、詳細なプロジェクト紹介、将来の展望。 | 【重要】学生・企業 興味喚起のフック |
| 2. メンバー紹介 (Members) | 教員プロフィール、スタッフ、学生の構成。集合写真があると雰囲気が伝わる。 | 配属希望の学生 安心感の醸成 |
| 3. 研究業績 (Publications) | 原著論文、著書、学会発表、特許など。年度別・カテゴリー別に整理する。 | 研究者・審査員 信頼性の担保 |
| 4. ニュース (News/Blog) | 学会参加報告、受賞のお知らせ、イベント風景などの「動き」を見せる。 | 全ターゲット アクティブ感の証明 |
| 5. 募集・連絡先 (Recruit/Access) | 大学院生・ポスドク募集要項、キャンパスマップ、連絡方法。 | 未来のメンバー アクションへの誘導 |
DIKの制作プランでは、これらの必須項目を網羅した「研究室専用ホームページ」を作成するため高品質なサイトが完成します。
3. 学生・企業に選ばれるための3つの鉄則
ただ情報を載せるだけでは不十分です。AI検索やGoogle検索で上位表示され、訪問者に好印象を与えるためのポイントがあります。

① スマートフォン対応(レスポンシブデザイン)
学生の約9割はスマートフォンで研究室ホームページを閲覧します。スマホで見づらいサイト(文字が小さい、拡大が必要)は、それだけで離脱の原因になります。現在はスマホ対応がGoogleの評価基準の前提です。
② 「更新頻度」を保つ仕組み
「最終更新日:2018年」となっているサイトは、研究が停滞している印象を与えてしまいます。
忙しい先生でも簡単に更新できるよう、WordPressなどのCMS(コンテンツ管理システム)を導入し、「ニュース」や「ブログ」機能を活用して、少なくとも数ヶ月に1回は新しい情報を発信しましょう。
③ 英語ページ(English)の併設
グローバルな共同研究や留学生の受け入れを目指す場合、英語ページは必須です。DeepL等のAI翻訳を活用しながらでも、主要ページ(研究内容・メンバー・業績)は多言語化しておくことを強く推奨します。
4. 自作 vs 業者依頼:プロが教える判断基準
「研究室ホームページ」を作る際、自作するか専門業者に頼むか迷う先生も多いでしょう。
- 自作(Wixや学生の手作り):
- メリット:コストがかからない。
- デメリット:学生の卒業後に更新できなくなる(属人化)。セキュリティ設定が甘く、大学のネットワーク担当から注意を受けるケースがある。
- 専門業者への依頼(DIKなど):
- メリット:セキュリティ万全、デザインが高品質、面倒なサーバー管理を任せられる。
- デメリット:費用がかかる(数十万円〜)。
「長く、安全に、手離れよく運用したい」とお考えの場合は、初期費用がかかっても専門業者に依頼する方が、結果的にコストパフォーマンス(先生の時間単価)は良くなります。
5. まとめ:研究の「価値」をWebで最大化する
研究室ホームページは、先生と学生たちの血と汗の結晶である「研究成果」を世界に届けるための架け橋です。
株式会社ディーアイケイ(DIK)は、大学・研究機関に特化して25年以上、700サイト以上の制作実績があります。「どんな構成にすればいいかわからない」という段階でも、過去の成功事例に基づいた最適なプランをご提案します。
これから研究室ホームページを立ち上げる先生、古くなったサイトのリニューアルを検討中の先生は、ぜひ一度ご相談ください。